【花粉症の方必見】洗濯物を干すときの花粉対策とは
花粉シーズン中は部屋干しが鉄則
花粉アレルギーがあると、花粉シーズン中の洗濯物を干し方に悩まれる方が多いのではないでしょうか。花粉シーズンに洗濯物を外干しすると、空気中にまっている花粉が衣類に付着します。室内で花粉が浮遊する原因の多くは洗濯物からきているため、あまりおすすめされません。室内に持ち込まれる花粉の約4割が外干ししていた布団や洗濯物から持ち込まれていると言われています。花粉シーズン中も快適に過ごすには洗濯物は室内干しをした方が花粉を室内に持ち込むリスクを減らすことができます。
部屋干しすることのメリット
部屋干しすることの最大のメリットは洗濯物経由で花粉を室内に持ち込む心配がないことです。部屋干しをしていれば洗濯物に花粉が付着することがありません。また花粉対策だけはなく、洗濯物を部屋干しするようになると次のようなメリットが生まれます。
天候に左右されない
部屋干しのメリットのひとつは外の天気に左右されずに干すことができる点です。外干しの場合ですと干した時点では晴れていても、出かけた後ににわか雨で濡れてしまったり、突風により、洗濯物が飛ぼさてしまうということがありますが、部屋干しであればそのような心配がありません。飛散する花粉量が多い日も気にせずに洗濯物を干すことができます。また花粉だけではなく空気中に舞う黄砂やPM2.5、自動車の排気ガスからの汚染物質なども気になりません。
衣類が紫外線のダメージを受けない
強い紫外線が洗濯物に当たると、色あせなどの日焼けによるダメージを受けることがあります。室内干しをすることで直射日光を避けることができるので衣類の傷みや色あせを防いで長く着用することができるでしょう。
家事動線の効率化
ランドリールームや洗面所に隣接した部屋(リビング、サンルームなど)を活用すれば洗濯→干す→たたむの一連の動作を効率よく行うことができし、移動距離も短縮することができます。洗濯仕事は毎日、少なくとも2~3日に一度は必要な動作ですので、その作業負担を減らすことは家族にとっても恩恵が大きいでしょう。
部屋干しをする際の注意点
洗濯物の干し方に気をつけないと乾きが悪く生乾き臭の原因となる
花粉対策にはとても効果のある部屋干しですが、干し方が悪いと洗濯物がなかなか乾かないだけでなく、不快な生乾き臭が染みついてしまう恐れがあります。特に日光や風通しがあまりないところで部屋干しをする際は注意が必要です。また、部屋干しすることによって発生した湿気はきちんと排出ができないと結露やカビ・ダニの繁殖の原因になる恐れがあり、住んでいる人の健康や建物の耐久性に影響を及ぼす可能性があります。
以下ではそうならないために部屋干しを成功させるコツをお伝えします。
簡単な対策方法
①浴室乾燥機を利用する
一番手っ取り早い方法は浴室乾燥機を使うことです。浴室内で温風を循環させて湿気を取り除き、短時間で洗濯物を乾かすことができます。密閉空間のため、乾燥効率が高く、タイマー設定を活用できるのも便利なポイントです。ただし、浴室乾燥機を使用すると電気代が高いためランニングコストがかかることとや、スペースに限りがあるため洗濯物の量が多いと一度に干すことが難しいという短所があります。また、そもそも浴室乾燥機能がない浴室だとこの方法はそもそも使いません。
②エアコンの除湿機能や除湿器と扇風機やサーキュレーターを併用する
部屋干しをするとその空間の湿度は上がるのでこれを以下に効率よく取り除いていくかがポイントとなります。エアコン、除湿器、扇風機は現在ほとんど住宅にあるかと思いますが、これらを使うことで効率よく部屋干しを行うことができます。部屋の湿度を除湿器やエアコンの除湿機能で下げつつ、扇風機やサーキュレーターの風を洗濯物に当てて空気を循環させることで、洗濯物の乾燥時間を短縮することが出来ます。特にサーキュレーターは洗濯物の隙間を狙って風があたるように設置することで、洗濯物に含まれる水分のはけが良くなります。
リビングや寝室などの広い空間で洗濯物を干す際はこのような家電を駆使して室内干しをするのが、洗濯物が生乾きになるのを防ぐことが出来るのでおすすめです。あえて言えば、この方法は干している部屋によっては来客時にかなり生活感が出てしまうので、部屋干し中は人を招きづらいということがあります。また複数の家電を併用すると浴室乾燥機ほどではないですが電気代がかかることと、家電に場所が取られるので、部屋の大きさと他の家具の配置によってはかなり手狭になる場合があります。
③洗濯物をためこまず、こまめに洗濯して干す
洗濯物をためこんで一度に洗濯してしまうと、洗濯物を干すスペースが限られている場合、洗濯物同士の間隔が狭くなり、十分な風通しを確保できない恐れがあります。洗濯回数が増えるのは手間がかかりますが、少量ずつこまめに洗濯することでスペースに余裕をもって洗濯物を効率的に干すことが出来ます。
④新聞紙や除湿剤を使う
新聞紙は湿気を吸収する性質があるため、部屋干しスペースの床などに丸めて転がしておけば安価で簡易的な除湿剤になります。あるいは湿気が気になるようであればインターネットなどでしっかりとした除湿剤を購入するのもひとつです。ただ、この方法はゴミが発生するのと吸湿力が限られており、効果が短期的なため、こまめな交換の手間がかかります。
根本的な対策
室内干しが乾かないという問題は実は建築設計を工夫することでほとんど解決されます。これから新築を検討される方やリノベーションを考える人は以下の対策を視野に入れると余分なランニングコストをかけずに快適な部屋干しができるようになります。
⑤24時間換気システムの排気口(吸気口)の近くで部屋干しをする
24時間換気システムとは家の中の空気を常に新鮮な空気に入れ替えるための設備で、湿気がこもらないように効率的に排出する役割も担っています。部屋干しスペースに排気口を設けることで部屋干しで発生した湿気がこもらずに外に排出され部屋全体の湿度が上がりにくくなります。2003年の省エネ基準改正法以降の新築には全て24時間換気システムの導入が義務化されていますが、それ以前に建てられた住宅にはそもそも24時間換気システムが入っていないケースが多いです。もし部屋干しスペースに換気システムがない場合、対処療法的には除湿器と扇風機を使えばよいですが、根本的な解決策としては壁付けでも良いので換気扇を付けると良いでしょう。
⑥ソーラーウォーマーを活用する
ソーラーウォーマーは太陽のエネルギーを利用して暖かい空気を供給することで室内の湿気を外に押し出す換気システムのひとつです。室内の湿度を下げる効果があるので部屋干しの洗濯物を効率的に乾かします。また、今まで紹介してきた対策方法と大きく違う点は、設置ランニングコストがかからないということです。電気を使わず太陽エネルギーのみを利用するため環境と家計に優しいのが特徴です。またソーラーウォーマーであれば、外気を加温して室内に入れるので換気しても寒くなりません。
ソーラーウォーマーを使えば室内の見た目スッキリでランニングコストゼロ
ソーラーウォーマーは屋外側にあるパネルに太陽の直射日光があたると外の新鮮空気を最大外気温を30℃まで温めます(※SV14の場合)。、その温めた空気を太陽光発電の送風ファンで室内側に送り込むというシンプルな仕組みです。外の新鮮空気はパネルの後ろ側からじっくりと吸い込みそれがフェルト生地を通って室内側に送られるため、花粉が侵入してくる心配もありません。取り付けは電気・ガス工事が不要で壁に穴をあけてパネルを設置するだけなので非常に簡単です。
室内側には吹き出しグリルしか出てこないので、部屋干しスペースや収納スペースを圧迫しません。室内側のスペースを圧迫せず、ガス・電気工事が不要なことからリフォームにも向いています。
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